くくりさん
レンタルサーバー「くくり」のキャラクター。(本当は、とあるホスティングサービスの中の人)お仕事用のWebサイトやメールアドレスを初めて作る方向けに、役に立つ情報を発信します!
ホームページを作ってみたのですが、知人にホームページより今はSNSだよって言われたんですよね・・・ホームページって今更ですか?
しかし、ホームページをはじめとするオウンドメディア(自社が所有・管理できるメディア)は、大なり小なり必要で、今の時代はSNSよりも重要度を増しているんですよ。
今回は、ホームページをはじめとするオウンドメディアの運用とトリプルメディアの基本的な話をしていきますね。
Contents
ホームページだけじゃない!オウンドメディアとは?
現在、ホームページを持っている企業はどのくらいだと思いますか?
平成30年5月に公開された総務省の平成29年通信利用動向調査の結果によると、企業のホームページ開設率は、89.6%(2,592社回答)です。
しかし、みんながホームページを持っているからといって「ホームページは必要」という考えは必ずしも正解ではありません。
それは、「みんなが看板出しているから、うちも看板出しました」と同じです。
看板がなくても「隠れた名店」と口コミで拡がることもありますよね。
ホームページをはじめとする自社が所有するメディアのことを「オウンドメディア」といいます。
オウンドメディアと呼ばれるものは、なにも「ホームページ」だけではありません。
オウンドメディアの例
- ホームページ
- ブログ
- EC サイト
- メールマガジンなど
また、オウンドメディアはウェブ上のメディアだけではありません。
- 会社案内
- カタログ
- パンフレット
- セミナー開催 など
自社で作成した紙媒体や記録メディア、イベントやセミナー開催などもオウンドメディアに含まれます。
オウンドメディアは、自社が所有し、管理しているメディアです。
みんながホームページを持っているからではなく、あなたのお店にあったオウンドメディアを運用していきましょう。
PR▼▼
初めてでも簡単!たった3ステップでホームページが立ち上がる、シンプル操作のレンタルサーバー「くくり」 【ドメイン永年無料】
オウンドメディアは目的にあわせて選ぼう!
オウンドメディアは「ホームページ」だけではなく、自社が所有し、管理しているメディアのことをいいます。
では、あなたのお店がどんなオウンドメディアを持ち、運用していけばいいのでしょうか?
基本的な手順を紹介します。
現状をみる
まず、自社がすでに行っているマーケティング戦略の現状を洗い出してみます。
あなたのお店が自社で出しているのは
ホームページ
ブログ
メールマガジン
チラシ など
それをしている目的を書き出してみます。
セミナーへの集客のため
商品・サービスを知ってもらうため
優秀な人材の採用のため など
目的別にわける
自社が行なっているマーケティング戦略をオンラインかオフラインかを軸として、目的別にしてみます。
例:
あなたのお店が行なっていることは?
ホームページ
ブログ
メールマガジン
チラシ など
それをしている目的は?
セミナーへの集客のため
商品・サービスを知ってもらうため
優秀な人材の採用のため など
例 | セミナーへの集客のため | 商品・サービスを知ってもらうため | 優秀な人材の採用のため |
オンライン | ホームページ メールマガジン |
ホームページ ブログ |
ホームページ ブログ |
オフライン | チラシ | チラシ | なし |
どこに力をいれるか明確にする
現在、お店が何に力を入れていきたいかで、今すべきか変わってきます。
それを社内で統一したうえで「現在手薄の部分がないか?」または「対策済みの部分でさらに強化すべきところがないか?」をさらに検討します。
例えば、優秀な人材の採用を目的の場合、オフラインで自社が所有して管理しているメディアはありません。
優秀な人材の採用のために
ホームページやブログなどのオンラインのオウンドメディアだけでいいのか?
オフラインのオウンドメディアとして、会社案内リーフレットを作ってみるか?
オンラインだけにしてホームページの採用ページをリニューアルしたり、ブログで先輩社員の声というカテゴリーを増やすか?
それぞれをピックアップし、取り組んでいく内容を検討します。
ゴールを決める
オウンドメディアの運用を通じて達成したい目標を定めます。
具体的なゴールは業態や業種によって異なりますが、
- 売上アップ
- 客単価アップ
- 新規の顧客や問い合わせの獲得
- 商品・サービスの認知度向上
- 面接や企業説明会への参加者増
などが考えられるでしょう。
目的を明確にして初めてオウンドメディア内のコンテンツやSNSの活用について方向性が定まります。
また目的に応じた KPI(評価指標)には、
- ページビュー(PV)・・・ウェブページを見てもらえた回数
- ユニークユーザー数(UU)・・・ウェブサイトに来てもらえた人数
- 検索エンジン順位・・・特定キーワードで上位順位
- エンゲージメント率・・・反応率や成約率
があります。
例えば、優秀な人材の採用を目的の場合、面接や企業説明会への参加者増が目的になります。
ホームページの採用ページにどのくらいの人がアクセスしてそのうち実際に面接に来てくれる人はどのくらいなのか?
100人のユニークユーザーがいて、そのうち1人が面接に来てくれたら、エンゲージメント率1%です。
そうなるためにどうすればいいかを、それぞれピックアップし、取り組んでいく内容を検討します。
オウンドメディアの運用に必要なもの
オウンドメディアの運用に必要なものとして、そのオウンドメディアを自社で行うのか?外部に依頼するのか?では少し違いますので、簡単に説明します。
自社で行う場合
オウンドメディアの運用で、例えば、ブログを運用する上で欠かせない作業と役割は次のとおりです。
- 編集長・・・ブログ全体の方向性やターゲットの選定、予算確保と配分、他部署との調整を行う
- 編集者・・・関係者の調整や成果物の最適化を行う
- コンテンツ制作者・・・記事の執筆や図版の作成、写真撮影、コーディングなどを行う
- アクセス解析担当者・・・公開したコンテンツのアクセス、ユーザーの行動などを分析して評価する
オウンドメディアの運用体制は、他の業務との兼務である場合が多く、だいたい1~5人くらいのチームで運用している場合がほとんどです。
編集担当者が一人で、記事の執筆は各部署で持ち回りでやるというケースもあります。
他の業務との兼務でしているため、オウンドメディアの運用を「本業の空いた時間で」というように間接業務扱いにしている企業も少なくありません。
しかし、空いた時間で仕方なくやるのでは、目的に合った結果を得られることは皆無に等しいでしょう。
オウンドメディアの運用は、本業と同じくらいの仕事として取り組む体制を構築しなければなりません。
経営者のリーダーシップのもと、全社あげてオウンドメディアの運用を行っていく方針を社内で共有することが大切です。
外部に依頼する場合
例えば、独自ドメインを取得して一般的な CMS( コンテンツ管理システム)でブログを運用する場合は次のような初期費用がかかります。
- ドメイン取得
- レンタルサーバー初期費用
- CMS(サイトを管理するシステム)構築費用
- サイトデザイン費用など
定期的にかかる費用は次のとおりです。
- レンタルサーバー代
- ブログ記事ライティング費用
- 使用する画像費用
- コーディング費用など
ホームページの運用費用について書かれた記事がありますので、参考にしてみてください。
>>>ホームページ運用費用は制作費用より大事!おさえておくべき3つの費用
オウンドメディアだけでは集客できない!トリプルメディアの基本的な考え方
オウンドメディアの運用の目的として企業イメージをアップして優秀な人材を採用したい!
しかし、ホームページに人材採用ページを追加しただけでは、欲しい人材はあつまりません。
マーケティング活動においては、オウンドメディアに「ペイドメディア」と「アーンドメディア」の二つを加えた「トリプルメディア」という考え方が一般的です。
アーンドメディア・・・情報の拡散によって信頼や評判を獲得する(earn=得る)メディアのこと
ペイドメディアとは、簡単にいうと「広告」のことです。
テレビ広告・新聞雑誌広告・ウェブ広告・屋外広告・チラシなど、外部のメディアなどにお金を払い、商品やサービスを広くアピールします。
アーンドメディアとは、簡単に言うと「情報の拡散」です。
情報の拡散に利用されるメディアは、口コミやSNS、一般人のブログ、 掲示板などです。
例えば、Twitterで話題になり、新聞やテレビ、雑誌などに取り上げられる場合は、ペイドメディアではなく、アーンドメディアと同等の効果を持つことになります。
トリプルメディアの基本的な考え方は、3つのうち1つだけ運用すれば良いのではなく、3つのメディアを連携させながら最大のマーケティング効果を得るというものです。
メディアをめぐる環境は時代とともにそのバランスが変化しており、その変化の中で最近注目されているのが、オウンドメディアというわけです。
トリプルメディアはバランス感覚が求められる
以前は企業の発信力が弱かったため、多くの情報を届けるためには、広告などのペイドメディアに頼りがちでした。
ところがインターネットの普及により、 新聞、雑誌、テレビなどに接触する人の数が減少傾向にあり、変わって口コミサイトやSNSなどによるアーンドメディアが一気に拡大しました。
TwitterやInstagramなどのSNSに参入している企業は増加しています。
しかし、アーンドメディアは基本的に企業がコントロールできないという弱点を抱えています。
企業が運営するページの発信情報は、もちろん企業が出します。
それを「どんな人が」「どんなふうに受け取って」「どのような形で」シェアされるか?
どのようなコメントがつくか?は誰にもわかりません。
拡散によって評判になることもあれば、炎上するリスクもあります。
「衰退傾向にあるペイドメディア」と「コントロールしにくいアーンドメディアの拡大」という環境の変化の中で、自社で所有・管理できるメディアとして、重要度を増しているのが「オウンドメディア」なのです。
ホームページだけではなく、自社にあった「オウンドメディア」を目的に合わせて選択し取り組んでみてくださいね。
まとめ
トリプルメディアも状況に応じてバランスよく発信する必要があるんだな~と思いました。
時代や状況に合わせて情報発信を柔軟に対応していきましょう。